独自ドメインの会社メールを作ることが主な目的なら、Business Starterから検討できます。上位プランを選ぶ基準になるのは、人数そのものではありません。保存容量、Google Meetの録画、情報の保持や端末管理に必要な機能で判断します。

一方で、レンタルサーバーから過去メールを取り込む場合は、現在の保存量を確認せずにStarterを選ばない方が良いです。会議を録画して残したい場合も、契約前に対応プランを確認します。

本記事では、小規模事業者がBusinessエディションを選ぶ場面を扱います。固定価格や全機能は転載しません。価格やキャンペーン、機能は変わります。候補を絞ったあとにGoogle公式の料金ページで最終確認してください。

最初に、上位プランが必要な理由を探す

プラン選びは、最も多機能なものから不要な機能を外すより、Starterでは足りない条件を探す方が進めやすいです。会社メールと日常的なドキュメント共有が中心なら、まずStarterを候補にします。

次に、現在の業務で必要なことを確認します。将来使うかもしれない機能ではなく、契約後すぐに使う機能と、移行するデータを見てください。

確認する条件Starterから再検討する目安主な確認先
保存容量既存メールやファイルを含めると余裕が少ないGmailとGoogle ドライブの現在量
Google Meet会議録画を業務で利用する会議を主催する担当者
情報保持Vaultなどの保持・検索機能が必要法務、監査、社内規程
端末管理より高度な端末管理が必要管理する端末と運用方針
契約方法人数の増減がまだ読めない採用計画と支払い条件

この表で該当する項目がなければ、上位プランを先に選ぶ理由は多くありません。該当する項目がある場合だけ、StandardまたはPlusの対応機能を公式比較で確認します。

保存容量は組織全体で確認する

Google Workspaceの保存容量は、Gmail・Google ドライブ・Google フォトで共用されます。多くのBusinessエディションでは、契約したユーザー数に応じた保存容量を組織で共有するストレージ プールが使われます。

公式案内では、Business Starterは1ユーザーあたり30GBです。Business Standardは2TB、Business Plusは5TBを基準に組織のストレージ プールが計算されます。これは各ユーザーが必ず同じ量だけ使うという意味ではありません。組織全体の上限を判断するための単位です。

新規開設でメール利用が中心なら、現在のデータは少ないかもしれません。反対に、過去メールを移行する場合は、レンタルサーバー上に残る容量を確認します。Google ドライブへ共有資料や写真を置く予定があれば、その分も含めます。

「大きい方が安心」という理由だけで上位プランを選ぶ必要はありません。現在量と1年後までの増え方を確認し、Starterの範囲に収まるかを判断します。容量が判断できない場合は、移行対象とファイルの保管方法を先に整理した方が良いです。

Meet録画が必要ならStandard以上を確認する

Google Meetの録画は、Business StandardとBusiness Plusで利用できます。Starterでもビデオ会議はできますが、会議録画を前提にする場合は候補から外れます。

録画があると便利そう、という段階では上位プランを決めきれません。議事録や研修、面談など何を記録するのかを確認します。録画ファイルを誰が管理し、どのくらい残すかも合わせて決めます。

録画機能は、対応エディションを契約しただけで運用が完成するものではありません。管理者が利用を許可し、主催者と参加者の権限を確認する必要があります。録画を業務要件にする場合は、保存容量も同時に見てください。

Vaultや高度な管理が必要ならPlusを検討する

Business Plusを検討する代表的な条件は、Google Vaultによる情報保持や電子情報開示、高度な端末管理が必要な場合です。一般的な会社メールの開設だけを目的に、Plusまで上げる必要はありません。

保存すべき期間や対象が社内規程で決まっている場合は、先にその要件を確認します。「退職者のデータを残したい」という要望だけでは、必要な保持方法を判断できません。メール、ドライブ、監査対応のどこまでを対象にするかで設計が変わります。

小規模事業者でも、業種や取引条件によって保持要件がある場合はPlusが候補になります。反対に、明確な要件がないまま上位機能を契約しても、設定せずに終わることがあります。必要な管理ルールを決めてから比較してください。

利用者ごとにライセンスを用意する

Google Workspaceのライセンスはユーザー単位です。一つのアカウントを複数人で共有し、ライセンス数を減らす考え方は選びません。実際にログインしてGmailやドライブを使う人ごとにユーザーを作ります。

一方で、info@contact@ のような窓口アドレスが、必ず一人分の追加ライセンスになるとは限りません。一人が受け取るならメールエイリアス、複数人で受け取るならGoogleグループなどを検討できます。窓口の使い方を決めてから必要なユーザー数を数えます。

見積りでは、在籍人数ではなく、個別にログインする人を基準にしてください。退職予定者や採用予定者がいる場合は、契約方法とライセンス数を変えられる時期も確認します。

年間契約は人数の見通しを確認してから選ぶ

料金ページでは、フレキシブル プランと年間契約の条件を確認します。表示される月額だけを比べず、契約期間とライセンス数を減らせる時期を見てください。

年間契約では、原則として契約更新時までライセンス数を減らせません。人数が固まっていない起業直後や、短期間で体制が変わる場合は、この制約を先に確認する必要があります。

反対に、利用者数が安定しており、継続利用が決まっているなら年間契約を比較できます。どちらが安いかだけでなく、増減へ対応できる条件を自社の計画に当てはめます。

契約前に一枚へまとめる

公式比較ページを開く前に、必要条件を一枚へまとめます。次の五つが分かれば、候補を一つか二つへ絞れます。

  1. 個別にログインする利用者数
  2. 現在のメールとファイルの保存量
  3. Google Meet録画の必要性
  4. Vaultや高度な端末管理の必要性
  5. 利用者数が変わる時期と契約方法

会社メールと基本的な共同作業が中心ならStarterを起点にします。容量やMeet録画が必要ならStandard、保持や高度な管理が必要ならPlusを確認します。

候補を決めたら、Google公式の日本向け料金ページで現行の価格と機能を確認してください。必要条件がまだ埋まらない場合は、プラン名を先に決めず、未確定の項目を社内で確認します。独自ドメインや管理者も決まっていない場合は、会社のメールアドレスを作る前の準備から進めると整理しやすくなります。